Remember the DD16
長万部機関区・五稜郭機関区
区名札：「萬」
瀬棚←1端・2端→長万部
担当工場：苗穂工
| 1982.03.18 国縫−茶屋川［瀬棚線］ DD16 31 | ||
| 31〜33号の3両が配置され，瀬棚線の貨物列車の牽引に当たっていました。前任はC11で，1974年6月から運用に就きました。 1980年10月に長万部区が乗務員区になり，配置は五稜郭に移りましたが，3両ともそのまま長万部に常駐し，区名札も「萬」のままでした。 1982年3月に国縫で駅員さんに尋ねたところ，「3・4・9・10・11月は毎日運転。その他の季節は走らない。」とのこと。その頃のローカル線の貨物列車は「月・水・金運転」などのように曜日を決めて運転するか，「偶数日運転」のように隔日運行することが一般的でしたから，それほどまでに割り切った運行形態を知ったのは初めてで，半信半疑で聞いたものです。後年刊行された「停車場変遷大事典」によれば，今金・北檜山・瀬棚の３駅について，1979年3月から一般駅のままながら「5月1日から8月末日まで及び12月1日から翌年2月末日までの期間は旅客荷物に限る」との記載があり，正式の取扱いであったことがわかります。 |
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営業上の整理では，この3駅が1983年9月1日で貨物営業を廃止したことになっており，線区としての貨物営業廃止とも一致していますが，上記のような運行形態ですから少なくとも5月以降の運行はなかったことになります。同年10月に瀬棚線を訪れた際には，現地の駅員さんから「2月で貨物列車は廃止になった」とも聞いており，運行形態と考え合わせるとなかなか辻褄が合いませんが，最後に貨物列車が走ったのは，1982年11月〜1983年4月の間ということになりそうです。
廃車は3両とも1986年3月末で，瀬棚線の廃線を待たずに車籍を失っています。廃車後は函館の有川桟橋に長く留置されていましたが，31号だけは青森の八甲田丸船内に保存されることとなりました。暗い車両甲板ではありますが，特別に連絡船と馴染みがあるわけでもないのに保存されているのはありがたいことです。